お悩みとして多いのは
・なんだかこのごろ物忘れが多い
・何回も同じことを聞いてくる。
・いつもの道なのに迷ってしまった
・「私のお金をどこにやった!」などおかしなことをいうようになった
・夫が出かけていると「浮気してる」と怒り出す
・夜中に意味もなく起こしに来る
・年をとってから怒りっぽくなった。
人は年を重ねると物忘れがでてくるものです。それが病的なのか正常範囲なのかは気になるところでしょう。病的な物忘れの場合、もっとも多いのがアルツハイマー型認知症です。現在、認知症の進行を遅らせる飲み薬は数種類認可されています。また生活習慣によっても認知症の発症を遅らせることができることが知られています。注射薬も認可されました。
物忘れかなと思ったら医師にご相談ください。
認知症は本人が困るだけではありません。一緒に暮らす家族が困ることがよくあります。認知症で昼夜逆転し、夜間や早朝に家族を起こす高齢者がいます。認知症で今までいったことのないおかしな妄想を言う人もいます。例えば夫がそばにいないと「浮気をしている」と怒ったり、もともと持ってないのに「私のお金をどこにやった」と怒ったりします。それ以外にも急にちょっとしたことで怒りっぽくなった高齢者もいます。昼夜逆転、妄想、易怒性などこれらの症状は認知症の周辺症状とよばれています。認知症の周辺症状は認知症の患者さんと暮らす家族にとって、物忘れよりもはるかに重大で困った症状です。極端な言い方をすれば、患者さんが少しくらい物忘れをしても家族はたいして困りませんが、周辺症状で怒りっぽくなったり夜中に起こされたりすると家族の日常生活に悪影響を及ぼします。 心療内科・精神科ではこういった認知症の周辺症状の治療も行っています。