Q:【00024】うつ病と診断されました。カウンセリングを受けたほうがいいですか

A:気分がとてもおちこんでいるときにはカウンセリングは効果ありません。

カウンセリングとは自分の気持ちをゆっくりとカウンセラーに伝えることで、自分の考えを整理したり考えを状況に合わせて変化させたりするものです。気分がとても落ち込んでいるときに、自分の気持ちを相手にうまく伝えることはできません。無理に話そうとするとうつ病が悪化することさえあります。うつ病の治療の基本はゆっくり休むことと薬を飲むことです。カウンセリングではありません。

では、カウンセリングはうつ病にまったく効果がないのかというとそんなことはありません。カウンセリングはうつ病の治療には効果ないといいましたが、うつ病の再発予防には効果があります。うつ病の人はまじめな人が多いのです。まじめであることはいいことなのですが、そのまじめすぎる考えがうつ病の再発につながることがあります。うつ病が治った後にカウンセリングを受けてうつ病が再発しないように考えを変化させることは有効です。

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