Q:【00019】心療内科・精神科では漢方薬は使わないのですか
A:漢方薬ももちろん使います。
漢方薬は使い方によっては一般の薬よりもはるかに効果的なことがあるため、心療内科・精神科でもよく使います。例えば、ストレスが原因でのどがつまったように感じることがあります。のどにボールかなにかがつまったように感じるため、ストレスによるのどのつまりをヒステリー球というのですが、ヒステリー球を解消するよいお薬はありません。けれども漢方ならヒステリー球をとることができます。
それから、しゃっくりにも漢方はよく効きます。一見簡単な疾患に思えるしゃっくりですが、治療しようとするとこれが意外と難しいです。しゃっくりに効くとされる一般の薬はないのです。通常、しゃっくりは長くても1時間程度で自然に治まります。しかし、中には1~2週間治まらない人もいます。あるいは薬の副作用でしゃっくりが出て困っている人もいます。そういう人のしゃっくりには漢方がよく効きます。
このように漢方薬は一般の薬にはない効果があってうまく使うと大変よいお薬です。しかし、漢方薬が苦手とする分野もありますので漢方だけに頼らず一般の薬と漢方をうまく組み合わせて服用するのがよいと思われます。