Q:【00017】心療内科、精神科を受診したのに病名をはっきりと教えてはくれません。なぜですか

A:心療内科・精神科の医師が病名をはっきり言わないときは2通りの場合があります。

1.診断が難しい疾患の場合

2.病名をはっきり言わない方が治療にいい場合

1.診断が難しい疾患はあります。

ふつうの内科でもあることですが、詳しい検査をしないと何の病気か断言できないことがときどきあります。そういうときは当然ですが検査結果が出るまで病名をはっきりとは告げません。そういう場合、医師の頭の中では病名がいくつか思いついていることが多いのですが、あいまいな状態で患者さんに病名を告げるのは患者さんを不安にさせるので黙っていることが多いです。

2.病名をはっきり言わない方が治療にいい場合

心療内科・精神科を受診する患者さんは繊細な方が多く、また心がとてもつらいときに受診することが多いです。そのような患者さんに、いきなり「あなたの病気は~です」と伝えたらよけいにショックを受けて症状が重くなることがあります。そのため心療内科・精神科の医師は病名を告げるタイミングを考えて話します。そのため初診ではあえて病名をはっきりとは言わないことがあります。病名を伝えなくてもお薬はきちんと処方しますし、その病気に対する注意点も患者さんにはお伝えします。

心療内科・精神科の医師が病名をはっきり伝えないのは、診断が難しい場合や病名を伝えない方が治療によいからです。

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